男に異存はない。包茎の話。

都教委「性教育の手引」改訂へ

2019年4月2日

実態に見合った性教育を

 3月29日付朝日新聞朝刊で小さな記事が掲載された。見出しは、「避妊・中絶 教員向け『性教育の手引』」。小見出しは「都教委改訂 指導要領外の内容も」。昨年より懸案事項となっていた都教委の「性教育の手引」改訂版が公表されたとの記事である。
 
 今回の都教委の改訂版作成にいたる経緯については、当ホームページ「遅れた性教育を取り戻そう―都教委の調査結果を読み解く」(昨年9月)で詳しく書いた。簡単に経緯をまとめると、2018年8月、都教委(東京都教育委員会)は中学校の性教育に関する調査を実施。この調査の結果、都内624校の公立中学校の校長の42%が「学習指導要領に示されていない内容を指導することも必要だと思う」の項目に「そう思う」と答えたことが分かった。公立学校における性教育が足りていないという実態的な調査結果を踏まえ、都教委は手引の改訂を検討していきたいとしていた。
 
 そうして今年の3月28日、都教委は、公立学校の教員向け「性教育の手引」改訂版を公表。これらは都教委の公式ホームページで閲覧できるようになっている。
 新聞記事の内容を一部要約すると、「性教育の手引」改訂版では、避妊や中絶の影響などについて、指導要領外のことを教える場合の「学習指導案」の一例を掲載しているという。また、性教育の学習指導にあたっては、事前に保護者の了解を得ることとし、その具体的な「通知文」も例示。了解を得られなかった生徒に関しては、別途の授業を受けることになる。
 この改訂版は全公立学校に配られ、新年度から使用できるようになるという。中学5校でモデル授業が実施され、講師の埼玉医科大の高橋幸子助教授は、今回の改訂に関して評価する一方で、《性交を示す簡単なイラストの使用が見送られるなど課題も見えた》という。

〈了〉

3月29日付朝日新聞朝刊より

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