の話。
寝た子を起こせ。これは一生に関わる大事なことなんだから。

PROFILE

Utaro/沼ペトロ

 
1972年生まれ♂。シンガー。エレクトロ・ポップ・ミュージック・クリエイター。
[Dodidn*]Dry Shack(乾いた家)主宰。包括的セクシュアリティ教育に関心あり。
当サイト[男に異存はない。の話。]2017年7月29日開設。
インディペンデント・フィルム・レーベル
【グリーン・ラビット・ラボラトリー】で映画製作。
詳しくはvimeo.comのライブラリ
 
☞ポータル・サイト[Dodidn*]  https://dodidn.com/
☞YouTube動画[Dodidn* Dry Shack]  https://www.youtube.com/@dodidn/featured
☞ウェブ小説サイト[架空の演劇の物語]https://fictional.dodidn.com/
☞文芸ブログ[Utaro Notes]  https://dodidn.com/blg/
☞その他の情報発信ブログ[note.com]https://note.com/petroaonuma/
☞青沼ペトロのInstagram https://www.instagram.com/petro_aonuma/
☞青沼ペトロのThreads https://www.threads.net/@petro_aonuma
☞Utaro/青沼ペトロのBluesky https://bsky.app/profile/petroaonuma.bsky.social
 

e-mail:petro_aonuma@protonmail.com

性を介して何を学ぶべきなのか

から鱗が落ちる本に出合えた。 「性を介して何が教えられるか」の問いに対し、 北沢杏子著『実践レポート ひらかれた性教育1』(アーニ出版)では次のように答えられている。
《元来、生殖教育でも性器教育でもなく、教える側の理念を、性を介して教えていく学問ではないか》
  える側の理念――。スウェーデンの場合、この国が性を介して子どもたちに教えようとしているものは、 「理解と協調」の精神であるという。いったいどういうことなのか。
  ウェーデンの性教育の教科書では、子どもは誰かに(特に言うと大人に) 世話をしてもらったり、食べさせてもらって育つということを、まず理解するように促すという。

ろいろなことを教えてくれる人(=大人や同じ子どもたち)が周りにいる。自分達子どもは、いろいろなことで助けてもらわなければならないし、お互いに助け合うことは、とても大事なことなのだと。そしてこのことは、大人にも言えること。大人だからといって、なんでもかんでも万能にできるわけではない。子どもと同じように助けが必要だ。時には、失敗したり病気したり悩んだりして、どうしていいか分からずに泣いてしまったりする大人だっている。
 
要なことは、子どもも大人も同じだということ。寄り添って助け合って生きなければならない。確かに子どもは、大人の支援がなかったら育つことはできない。だから、泣いてる子どもがいれば、大人はやさしく子どもに声をかけるし、相談にも乗ってくれる。逆に、泣いてる大人がいれば、子どもは寄り添って大人を励ましてあげてほしい。
うやって、子どもも大人も、お互いを理解し、協調し合うことが大事。地球に住んでいる他の生き物たちは、きっと皆、そういう感じで生きているに違いない。性について学ぶことで、お互いの心とからだを尊重し、理解し合うことに関心が及んでいく。協調することが何よりも大切なのだということが分かってくる。
や、本来の性教育とは、そうあってほしい。国籍や民族、宗教、性的な差別をなくすということ。その努力を一人一人が為すべきなのだ。こうしたことが、性とセクシュアリティ教育全体の、言わば“人間学”としての確かな前進となっていくのではないだろうか。
 
つて、スウェーデンの性教育の教科書では、子どもたちにこんな呼びかけをしていたようだ。
 あなたは赤ちゃんのために何ができますか?
 あなたは地球のために何ができますか?

(開設時のごあいさつ)

「男に異存はない。の話。」のこと

つだったか、ある出版社の中学保健体育の教科書を読んでみたら、思春期の男女の体の変化や性機能のことについて、排卵や月経といった女子に関係する部分に対し、男子の性機能については射精(精通、精液)くらいしか述べられておらず、 ペニスの勃起や自慰についてはほとんど何も書かれていない ことに唖然としたことがあります。受精と妊娠についても、その教科書では具体的なことが書かれていませんでした。
んな性教育でいいの?これじゃあ何も分からない――。
れは昔の教科書ではありません。平成25年(2013年)の、日本の中学保健体育の、ある教科書です。自分が中学生だった頃のことを思い出しました。なんで男って、だんだんあそこに毛が生えて、勃起したりするんだろう。なんで射精なんかするんだろう。どうやってセックスしたりするんだろう――。やはり今と同じように保健体育の教科書が“腑抜け”で、仕方がないから自分で雑誌を買ってきて読んだり、友達に訊いたり(これはあんまりできなかった!)、本当にそれが正しい情報だったのか曖昧なまま、なんとなく見よう見まねの範疇でどうにかこうにかやり過ごしてきた、ように思います。もちろん、ネットのない時代のことです。
21世紀になって、もっとましな教科書になっているかと思えば、昔とほとんど変わらない。変わっているのは、カラーページになって図表などが見易くなっているだけのこと。述べている中身はほとんど変わらないのではないでしょうか。大人になって切実に思うのは、もっとあの時、 性病や感染症のことについてきっちり教えて欲しかったということ。避妊の仕方、コンドームの付け方、どんな医療機関に相談したらいいのか、など。
う、実は、「包茎」ごときで悶々と悩んでいる場合ではない! のです。男子は。しかし実際、いまだに「包茎」を治したい、治さなきゃと思い込んでいる若者がいる。「包茎」が悪いと思っているから。恥ずかしいと思っているから。そうじゃないことを、学校で何も教えてくれなかったから。このサイトは、 「包茎」とペニスにまつわる話や言説をたくさん用意して、実は性教育(Sex Education)の観点から正しい知識と向き合い、自ら学び、それが実にちっぽけなことであったと悩みを解消することを目的とした、 男子のための楽しいサイトです。いや、女性もどうぞ読んでください。男子って、どうしてこんなに馬鹿なのかしらーん♡、というのがよく分かるサイトです。
[note.com]Utaro/青沼ペトロ更新情報